国産カブトムシQ&A
   
ここでは、疑問に答える形で 私独自の体験に基づいて
記載しています。
他の方のHPでは違う意見も見受けられますので 
ご覧になられた方の判断にお任せします

交尾について
 これがなかなか厄介な問題です。オスとメスが逢った瞬間に交尾するのもありますが何日経っても駄目な場合もあります。
 私の想像ですが 一般にいわれている近親交配の影響につながるのではないかと現在では思っています。
 虫自身が種族保存の為相手を選んでいるのではないかと推測します。
 しかしながら、同じ親から生まれた虫でのカップルも成立していますのでこればかりは永遠に解らないのではないでしょうか。
 私は、5年間ほとんど同じ系統で飼育していますが問題はおきていません
卵について
 メス1匹が産む卵の数は最高150個確認しています。
 一回に約20〜30個を産みエサを食べ又産むを繰り返します。
  産卵をさせる時はケースにメスのみ1匹にして下さい
 よくメスは自分の卵を傷つけるという説がありますが、それほど愚かではありません
 とても計画的に生みます。水分が多ければ穴を掘って調節します。
 体調の良いメスの場合端から順番に命ある限り生み続けます。
 主にケースの真ん中が高くなっていて指を入れると底が固くなっていれば産卵しています

幼虫のエサについて
 エサの材料は、植物性であればなんでも使用できると思いますが問題は、どの様にエサに適した状態にするかという事です。
 水分の理想は、周知の通り握って水が垂れない程度でしょうが比較的多めでかまいません。
 只、エサの状態が良くないまま過度の水分は問題ですが
 びちゃびちゃ といった感じの中でサナギになり元気な成虫になって出たのを確認しています。
 この時は、さすがに羽にべったり泥の様に巣の周りの物が付いていました。
蛹室について
サナギになるために幼虫は蛹室を作るのですが、この時微細な粘土質の物が必要です。
直前にエサの総入れ替えをしなければ 底の方に微細なマット・糞がたまっていますが
10センチに満たない場合はそれまでに出た糞を採って置き追加して下さい。
その時水分が不足していると蛹室が作れないので加水して粘りを出して下さい
幼虫の黒班について
 良く言われているのは 伝染病 ですが。そうではないような気がします。
 他の虫による傷から生じる という説は一理あると思います。
 しかし、他の虫はいないのに黒くなる場合もありましたので 密飼による幼虫同士の接触による傷からの可能性もあると思います。
 又、体の中から黒くなる場合は エサの不良からくるのではないかと思っています。
幼虫のエサの材料について
原則として植物系なら 何でも良いと思います。竹の粉末・雑草でも幼虫が育つ様です。
問題は、材料の状態です。
私は、ホームセンターで売っている堆肥は使用した事がないのですが おそらくいつもうまくいくとは
限らないのではないでしょうか。もちろん化学肥料の混入等の添加物もあるでしょうがいつも同じ
状態には製造されないでしょう。
量が少ないと良い状態が維持しにくいので、ある程度の量で飼育するとうまくいくと思います。
只、サイズの大きな成虫にする為には材料により飼育する幼虫の数を調整しなければいけません。
幼虫が飼育中上に出る
 もともと幼虫は、思った以上に行動的ですので上に出て来ることが即悪い状態とはいえません。
 エサが不足している場合は問題ないのですが エサ替えをした時1週間経っても出る時があります。
 この場合は エサが不適合かもしれませんので、違うエサを考えた方が良いかもしれません
 虫が不健康の場合もありますので一概にエサが悪いとは言えません。
 虫が多い場合にも上に出ますがあまり問題はないと思います。    
幼虫の密飼飼育の善悪
 密飼についての悪影響ですがエサの状態が良くいつでも食べるエサの量が確保できていれば数が少ないより多い方が良いと
 考えています
 そこで良く言われている密飼による共食いですが 虫が元気でいればほとんどありません。
 衰弱した虫は食材になる可能性はあります
 密飼肯定の理由は、飼育箱の中で空きスペースがあるにもかかわらず なぜか集団で重なりあっている事が多いのです。
 只、蛹になる時一斉に蛹室を造ればいいのですが中にまだその時期が来て
 いない虫がいると これが一番困ります。
 他の蛹室を壊してしまった事がありますので あぶれた虫の処置だけは準備しておいた方が
 良いでしょう。 
幼虫の伝染病
 黒きょう病菌があって この菌は各国で害虫の微生物的防除に用いられているようです
 私も、何ケースか 全滅した経験があります。おそらくこの菌の一種だと思います。強烈です